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【道は開ける】
D・カーネギーに学ぶ
どんな悩みも一瞬で消し去る人生の特効薬とは?

(更新日:2022/01/20)

こんな記事です。

社会人1年目のときに、将来について漠然とした不安を抱え、くじけそうになっていた私を助けてくれた本を紹介します。D・カーネギーというアメリカの教育者が書いた「道は開ける」という本です。私には、この本の考え方がぴったりとはまり、読んですぐに悩みがピタッと消えました。少しでも、悩みがあるという方には、ぜひ手に取って読んでいただきたい一冊です。

想定読者

「最近、悩みが増えたなぁ。」という方。

「なんとなく将来のことが不安だなぁ」という方。

「明日会社行くのいやだなぁ。」という方。

本の概要

ご紹介するのは、D・カーネギーの「道は開ける」という本です。

ずっと、この本の紹介がしたかったのですが、

なかなかいいタイミングが見つからず、

あきらめていましたが、この場を借りて紹介させていただくことにしました。

結論から言うと、

この本を読み、書いてある方法を実践すれば、頭の中から全ての悩みが消えます。(笑)

本質的なことは、~P.40くらいまでに書いてあるので、30分~1時間もあれば、

十分効果が得られます。

若干引いている方もいらっしゃると思いますが、

私の場合は効果てきめんでした。

それでは、私の体験談も交えながら、本の内容を紹介していきます。

著者であるD・カーネギーは、1888年に米国ミズーリ州の農家に生まれました。

若いころは、中古車のセールスマンや、俳優を目指し挫折するなど、

人並以上に苦労されてきたそうです。

ところが、副業で始めた話し方講座が軌道にのり、

授業で用いた自前の教材を改良して出版したのが『人を動かす』です。

これが大ヒットし、のちに「道は開ける(How to stop worrying and start living)」

につながっていきました。

出会い

私がこの本「道は開ける」に出会ったのは、

新卒でメーカーに入社した直後のことでした。

第一希望だった入社難易度の高い大企業に入社することができましたが、

最初は、キャッチアップにとても苦労しました。

地元を離れて生活していたこともあって、気軽に相談もできず、

非常につらい思いをしたことを今でもはっきりと覚えています。

もともと、ネガティブなことを考え出すと、

それが止まらなくなってしまい、今日明日のことよりも、

将来のことが不安でたまらない。

自分はこの会社で、本当にやっていけるんだろうか?

周りの先輩社員たちのレベルに、いつになったら、追いつけるんだろうか?

そんなことを考えていると、少しずつ夜も眠れなくなっていきました。

そんなときに大学時代の友人に紹介してもらったこの本に出会いました。

最初は半信半疑でしたが、442ページある分厚いハードカバーの本を

たった88ページ読んだだけで、悩みが全て解決されました。

実を言うと、残りのページの内容は、あまりよく覚えていません。(笑)

次の一節を読んだときに、雷が落ちたような衝撃を受けました。

自分の荷物がどんなに重くても、日暮れまでなら、だれでも運ぶことができる。自分の仕事がどんなにつらくても、一日なら、だれでもできる。太陽が没するまでなら、だれでも快活に、辛抱強く、親切に、貞淑に生きられる。そして、これこそが人生の秘訣そのものだ。
                (D・カーネギー, 道は開ける, P.34)

D・カーネギー曰く、人々の悩みがなぜ、どんどん膨らんでいき、

自分ひとりではとても支えきれないような強大なものになってしまうのか?

その原因について、

人々が過去や将来のことで、頭の中をいっぱいにしてしまうからだ」と言っています。

さきほどの一節にある荷物の例に戻りますが、

まさに書いてある通りで、たった一日だけ頑張れば、解放される!という前提であれば、

ほとんどの人が、大きな荷物をどうにか運び続けることができると思います。

ところが、それが一生続くよ。と言われたらどうでしょうか?

私の場合は、まさにこの罠にはまっていました。

今のつらい状況が、一生続いていくとしたら、

自分は耐えられるだろうか? そんな風に思い悩んでいたのです。

みなさんも、とてもしんどい一日が、

一生続くよと言われたら、投げ出したくなりませんか?

「人生」という言葉を聞くと、80歳とか、90歳とか、

最後を迎えるその瞬間までの人生全体を想像してしまいますが、

D・カーネギーが言いたかったことは、

人生とは、長い道のりをいうのではなく、

 今、私たちが生きているこの一瞬、一瞬の中にある

ということだと思っています。

その一瞬、一瞬、一日、一日に集中して生きていれば、

将来のことで思い悩むようなことは無くなるはずです。

というか、そんな暇はありません。

なぜなら、今日、この瞬間を生きるのに、精一杯だから。

次の一節がそれの考えをより確かなものにしてくれました。

今日のパンこそ、人間が口にしうる唯一のパンなのだ。
(D・カーネギー, 道は開ける, P.28)

明日、餓え死にせずに生き抜くためのパンが手に入るだろうか?

昨日食べ逃してしまったあのパンは、また手に入るだろうか?

そんなことに気を取られていても、われわれが人生において口にしうるパンは、

今日のパンだけなのです。

明日のパンや、昨日のパンを口にすることはできず、

今目の前にあるパンだけが、われわれが味わうことのできるパンなのです。

今日のパンを、精一杯あじわうことに、一生懸命になりませんか?

というのが、この本の主張です。

昨日の重荷に加えて、明日の重荷まで今日のうちに背負うとしたら、どんな強い人でもつまずいてしまうでしょう。過去と同様、未来もきっぱりと閉め出しなさい。未来とは今日のことです。明日など存在しないのです。人が救われるのは今日という日なのです。(中略)
今日、一日の区切りで生きる
(D・カーネギー, 道は開ける, P.27)

ここでさらに、今日という日に注力することを説き、

明日のことは考えるな。と言っているように、聞こえます。

しかしながら、その解釈は少し間違いです。

未来については心配する必要はありませんが、配慮する必要はあります。

明日の準備をするという意味でも、

やはり、今この瞬間を一生懸命生きなければなりません。

明日の準備をする最良の手段は、諸君の全知全能を傾け、あらゆる熱情を注ぎ、今日の仕事を今日中に仕上げることであると説いたのだ。これこそ未来に対して準備を整える唯一の方法と言えるだろう。
(D・カーネギー, 道は開ける, P.27)

結局のところ、今日一日の区切りで、今日という日を一生懸命に生きることが、

これからの輝かしい未来を作っていくのだと気づきました。

変化

悩んでいたころの私は、将来のことばかり不安に思っていましたが、

その将来を変えるのは、「今」しかない。「今」を「今」変えるしかない。

そう思えるようになったのです。

そう考えだすと、

毎日の仕事にも、精力的に取り組めるようになりました。

明日のためにも、将来のためにも、今この瞬間を精一杯生きよう!

そして、一生懸命に取り組んだ「いま(今日)」の積み重ねが、

自分が望んだ未来を築き上げていきます。

今日の仕事はこれだけ。

これだけやれば、今日は終わり。

明日のことは、明日の自分が頑張る。

明日の自分のためにも、今日の仕事を精一杯、成し遂げよう。

このマインドセットが、今の私を今日まで連れてきてくれました。

それからというもの、

「なんだか最近うまくいかないなぁ」と壁にぶち当たるたびにこの本を手にとっています。

そして、「今日1日の区切りで生きる」ということを改めて思い出すのです。

最後に、お気に入りの一節で締めくくりたいと思います。

やさしき道しるべの光よ・・・・・
わが足もとを照らせ
ゆくすえ遠く見るにあらず
ただ、ひとあしにて、足れり
(D・カーネギー, 道は開ける, P.30)

まとめ

いかがでしたでしょうか?

少しでも興味をもってくださった方がいましたら、

ぜひぜひ、手に取って読んでみてください。

きっとあなたの未来が良い方へ向かっていきますように。

ではでは!