(更新日:2022/01/24)
学生時代にTOEICを猛勉強したときのことを共有します。問題の型を効率よく抑えることで、短期間での点数アップが可能です。さらに、ビジネスの現場で戦える英語をどのように身に付けるか、についても話を広げてみました。TOEICの点数アップやビジネスで使える英語の習得に興味のある方はぜひ、記事を読んでみてください。
想定読者
「TOEICのスコアが伸び悩んでいるなぁ。」という方。
「ビジネスの現場で使える英語を身に付けたい」という方。
スコア遍歴
私のTOEICスコア遍歴はこんな感じです。
- 2012年10月 610点 → 初受検
- 2012年12月 660点
- 2014年11月 705点(前回から24か月)→ このあとから真剣に勉強開始
- 2014年12月 860点(前回から1か月)→ 形式に慣れてスコアアップ
- 2015年01月 915点(前回から1か月)→ 弱点つぶしてスコアアップ
- 2015年10月 880点(前回から9か月)→ 何もしなくてスコアダウン
最初は600点台でしたが、
最終的には弱点をつぶして、900点を超えることができました。
就職活動を見据えてがむしゃらに勉強したあとは、
TOEICとは全然縁がなく、ベストスコアも2016年5月の様式改定前のものです。(汗
ただし、ATSUさんもおっしゃっているように、
2015年の様式変更後も、本質的に見ている技能は変わらないので、
今受けても、最低800点台はいくのかなぁと思ってます。(希望的観測)
社会人になってからも、何度かTOEICのスコアが求められましたが、
学生自体のスコアで、クライテリアをクリアしていたので、
全員強制受検のパターン以外は、全部免除してもらってます。
もともと英語は好きな方だったんですが、
実のところ、大学受験のあとは、ほとんど真面目に勉強していませんでした。
そろそろ就職活動を見据えて、何か行動せねば。と思っていた矢先、
ビジネスでも役に立ちそうだし、TOEICでも勉強してみようかな。と、
最初は軽い気持ちで勉強をスタートしたのがきっかけでした。
スコアUPに何が一番重要か?
私の意見は以下です。
- モチベーションの維持
- 形式に慣れる
- 弱点を克服する
モチベーションの維持
何といっても、「モチベーションの維持」が一番大切です。
これなしでは始まりません。
私の場合は、TOEICで900点を超えた世界で、何が待っているか?を
とことん調べました。
たとえば、TOEICスコアと年収の関係です。
600点台と900点台では、70万円/年近くの年収差があるのが分かります。
たった数か月の投資で、一生涯70万円/年の差がつくならば、勤続30年で
70万円×30年=2100万円の収入差が付くことになります。
こうやって聞くと、すごく大きな差ですよね。
こんな風に自分をやる気にさせるネタを見つけてきて、
勉強の合間に、シミュレーションしたりしていました。
勉強のためのガソリンみたいなものです。
皆さんも、自分にあったガソリンを見つけてみてください。
形式に慣れる
TOEICならではの問題形式に慣れることも非常に重要です。
TOEICもあくまで「テスト」なので、一般的なテスト勉強のノウハウが通用します。
形式に慣れるという点では、以下の参考書がおススメです。
私はこの問題集を3周することで、150点近く点数がアップしました。
最近では、AIを利用した英語学習アプリの開発も進んでおり、
学習者の回答履歴から、苦手なパターンを推定して、問題をアレンジしたり、
実際のTOEICで何点くらいとれそうか、簡単なテストで予測したりできます。
いろいろ見た中では、abceed が良さそうでした。
試しに予測用テストに挑戦してみましたが、TOEIC 860点みたいです。
下がった残念。(笑)
やはり、5-6年受けてないと、
そもそも形式になれていなくて、うまく回答できていない感じでした。
体感的にも、それくらいの点数な気がしてるので、
今の実力がどれくらいか知りたいという方は、アプリから始めてみるのも
いいかもしれません。(Webブラウザでも学習できます。)
やり方は問いませんが、形式に慣れるということが重要です。
弱点を克服する
私の場合、リスニングが課題でした。
とにかくネイティブのスピードについていけない。
いったいどうしたものかと思い悩んでいたとき、
思いついたのが、「自分が話せない英語は聞こえない」ということです。
自分の中の音のデータベースに登録されていない音が耳から入ってきても、
その音は、頭の中のデータベースと照合されずに、
ただの「音」として処理されてしまいます。
意味のある「言葉」にはなりません。
これがミソだと気づきました。
自分で発音できる音は、言葉として認識することができる。
そこで、まずは英語の発音から改善していこうと、取り組み始めました。
練習方法はいたってシンプルで、まずはシャドーイングの特訓です。
Youtubeにたくさんコンテンツがあるので、ネイティブが話している英語を
ひたすら真似しました。
バイリンガール とか、Listn.me にお世話になってましたね。
そこで身に付けた英単語やイディオムとかを、
iPhoneのSiriに話しかけ、きちんと正しい英語として
認識されるかどうかを指標にしました。
最初は、「World」の発音でつまづいたのを覚えています。(汗
RとLの発音が混ざっていると、とても難しいんですよね。
少しずつ、音のデータベースが増えてきたら、
最後の仕上げとして、イイクフンの参考書を徹底的にやりこみました。
2016年の改定後のものは、やったことないのですが、
レビューを見る限りは、質、量ともに問題なさそうなので、
リンクを共有しておきます。
気になった方は、ぜひ試してみてください。(結構ヘビーな参考書です)
陥りやすい罠
「TOEICで高得点を取ったのに、いざ英語で話そうと思うと、うまく言葉が出てこない。」
「字幕なしで、アメリカ英語を見ても、何を言っているのか分からない。」
こういう悩みが、TOEICの陥りやすい罠です。
TOEICの点数は、英語力を推し量るための1つの目安にはなりますが、
絶対的な英語力を証明するものではありません。
日本では、TOEICの点数がビジネスにおける評価基準として用いられるケースが多いです。
そのため、TOEICの点数が高い人=英語ができる人 と評価されがちですが、
一般的なTOEICは、あくまで「TOEIC L&R」。
つまり、リスニングとリーディングの技能しか評価していません。
一方、実際のビジネスの場では、スピーキング能力やライティング能力も求められます。
また、TOEICで登場するような、ネイティブスピーカーだけでなく、
第2言語や第3言語として英語を話している人も多数存在します。
一説によると、全ての英語使用者のうち、
94%はノンネイティブスピーカーだそうです。
そういった人たちのアクセントに対応できるリスニング力がなければ、
実際の会話で使えるとは思えません。
このように、TOEIC(L&R)は、
あくまでも、ネイティブ英語をベースにした、
リスニングとリーディングの技能を評価するものなので、
ノンネイティブ同士のコミュニケーションにも対応できるような、
「広がりをもった英語力」が必要です。
また、そもそも、スピーキング力やライティング力については、
TOEIC(L&R)では評価されていないので、別途、学習に取り組む必要があります。
そのため、昇進や進学に必要なTOEICスコアを獲得したあとは、
TOEICにこだわらず、広く英語学習に取り組むことをお勧めします。
私の場合は、TOEICで目標スコアを取得した後は、
以下に取り組んできました。
- スピーキング:英会話
- ライティング:オンライン添削サービス
英会話については、GABA&Berlitzを両方受講してみました。
そのときの記事についてはこちらをご覧ください。
2大英会話教室を比べてみた!
GABA/Berlitzって結局どっちがいいの?
オンライン添削サービスについては、
Fruitful English を利用しています。
一度購入した添削チケットが無期限で有効なのがポイントです。
TOEICの価値
私はあると思っています。
特に学生のうちにやっておくと後がラクです。
社会人になると、自分の時間も限られてくるので、
時間に余裕のあるうちにある程度スコアをもっておくことをお勧めします。
私が感じた具体的なTOEIC高得点取得のメリットは以下です。
- 就職活動に有利(いつもTOEICの話をメインにしていた)
- 社内での評価が上がる(給料に直接反映されるかは?)
- 転職に有利(強みとしてアピールできる)
これから時代はますます英語が求められる時代です。
英語ができる人の市場価値もどんどん上がっていくと思うので、
ぜひ、英語学習をがんばってみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
TOEICの点数アップに向けたコツを紹介しましたが、
やっぱり一番大切なのは、楽しむことだと思います。
Enjoy English !!
ではでは!