(更新日:2022/01/17)
自分でもいまいちピンと来ていなかったSharePointの立ち位置に関して自分なりの解釈をまとめてみました。よく混同しがちな、OneDriveやTeamsとの機能の違いについても言及しています。SharePointってそもそも何なの?という疑問に答える記事です。
想定読者
「SharePointって、何それ美味しいの?」という方。
「SharePointとOneDriveの違いがよく分からない。」という方。
「会社でSharePointを使っているが、ファイルをアップロードしたり、ダウンロードする以外に使い道がよく分からない。」という方。
要点まとめ
- チームで作業するなら、基本的にはTeamsを使いこなす。
- Teams上でチームを作成すると、自動的にチームのSharePointサイトも立ち上がる。
- SharePointサイトをカスタマイズし、運用するかどうか、チーム規模や特性による。
- 全社的な情報共有などは、SharePointサイトを一から立ち上げる。(Teamsは不要)
なお、SharePointとの立ち位置については、
OneDriveやTeamsと比較しながら、pdfにまとめてみました。
pdfファイルを別画面で展開したい場合は、こちらをクリックしてください。
SharePointの使い方SharePointとは?
Microsoft社が提供する多人数用のコミュニケーションツール(=グループウェア)です。
クラウドを利用した「クラウドコンピューティング」の一種であり、
カテゴリーとしては「SaaS(サース)」に該当します。
※SaaS:Software as a Serviceの略。
SaaSについてはこちらの記事を参照ください。
余談ですが、Webデザインの観点からすると、コーディングの知識がなくとも、誰でも簡単にWebページの作成ができるので、CMS(Contents Management System)の一例でもあります。
目的
ずばり目的は、ポータルサイトの構築です。
テンプレートでポータルサイトを作成し、
部署やプロジェクトチームごとに情報共有や管理が可能です。
以下がSharePointの主な機能です。
詳細な操作手順については、各リンク先を参照してください。
- ドキュメントの共有・履歴管理
- 承認ワークフローの構築(Power Automateとの連携)
- チーム専用の予定表を作成
- アンケートの実施
ドキュメント共有、掲示板の作成、タスク管理など、
実はTeamsでも利用可能な機能もありますが、「チーム専用の予定表」を作成できるのは、
SharePointの強みだったりします。
SharePointとOneDrive、Teamsとの違いについて次項で触れていきます。
対象人数
20人以上のチーム。全社的な情報共有。
容量
1契約あたり1TB+契約ユーザー数×10GBのストーレッジ
OneDriveとは?
目的
自分のPCデスクトップのデータをCloud上にバックアップし、
複数のデバイスからアクセス可能。他人との共有も可能。
対象人数
基本は自分1人用。
閲覧・編集権限を操作し、他人との共有も可能だが、操作が煩雑になるので、
大人数での情報共有には向いていない。
容量
1TB/人(OneDrive for Businessだと、5TB)
Teamsとは?
目的
~20人くらいまでのチームにおける情報共有。
チャット機能が便利。
対象人数
Teamsは20人くらいまでのチーム内コミュニケーションを想定。
20人を超えるような大規模プロジェクトや全社的なアナウンスには、
SharePointでポータルサイトを立ち上げるのがベター。
ですが、実のところ、
Teamsでチームを作成すると、
自動的にSharePointのファイル共有サイトも立ち上がります。
おまけでSharePointによるWebサイトもできるイメージです。
テンプレを採用して、それっぽい見た目に着せ替えることもできます。
ファイル共有だけなら、Teamsの中の機能で十分。
チーム専用のスケジュール表やワークフローが必要なら、
SharePoint上に生成されたサイトを
自分たちのチームに合わせて、カスタマイズしましょう。
個人的な意見としては、
特別な機能が必要ないなら、
Teamsでチームを作成したときに自動で生成されるSharePointサイトは、
そのまま放置で大丈夫です。
容量
ユーザー1人あたり1TB(チーム全体で25TB)※有料版
ポータルサイトの要否判断
意味合いとしては、SharePointでポータルサイトを立ち上げる必要があるかどうか?です。
Teamsでチームを作成したときに自動生成するSharePointサイトはあくまでファイル共有のみのツールと考えます。
その場合のポータルサイト要否判断材料としては、
- 少人数のチームでサクッとファイル共有がしたいならTeams(~20人くらい)
- Teamsでチーム作ると自動でSharePoint上にサイト生成。それを使えばOK。
- 大人数でのファイル共有、予定表の共有、アンケート調査、ワークフロー作成が必要なら、SharePointでポータルサイトをカスタマイズ。
- 全社的な情報共有など、関係者が不特定多数の場合は、SharePointサイトを一から立ち上げる。
実行面では、
Teams と SharePointをうまく組み合わせながら、仕事を進めることが重要と思います。
日常的なコミュニケーションは、Teamsのチャット機能を利用し、
マイルストーン上の重要イベントに関する告知や、ドキュメントの共有・管理は、
SharePointを使うなど、用途に合わせて工夫していくことが大切です。
まとめ
相当大規模なプロジェクトであったり、全社向けの情報発信とかでなければ、ぶっちゃけTeams内の機能で十分です。
ただし、SharePointならではの良さもあります。
例えば、以下のようなケースを参考にしてみてはいかがでしょうか?
以上、SharePointの立ち位置まとめでした。
詳しい操作方法についてはまた別途記事作成したいと思います。
ではでは!